バルタザールの遍歴 佐藤亜紀




驚いたのは作者が日本人ということです。

冒頭はこんな感じで始まります。

わが一族直系の男子の名は代々、黄金と没薬と乳香を携えて東方からベツレヘムの厩を訪れたあの三人のマギの名からとることになっていた。即ちカスパール、メルヒオール、バルタザールである。

佐藤亜紀という女性の方が20代で書いたらしいのですが、この小説の醸し出している雰囲気、20世紀初頭の滅び行くオーストリア・ハンガリー二重帝国の没落貴族の様子についての知識を一体どこで仕入れたのでしょうか。

主人公の体質についての設定はちょっと疑問に思うところもありましたが、全体的にはデカダン!という感じで僕は楽しめました。澁澤龍彦好きの人にも是非。

 

バルタザールの遍歴 (文春文庫)

 

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佐藤 亜紀
文藝春秋
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