真説 ザ・ワールド・イズ・マイン




 

真説 ザ・ワールド・イズ・マイン (1)巻

 

真説 ザ・ワールド・イズ・マイン (1)巻

以前からビレバンで目についていたのですが、全5巻購入してしまいました。

別に僕はアナーキストではありませんが、問答無用の暴力描写は読んでいて愉快になってしまいました。特に3巻のヒグマドンが都市を壊滅させるあたりは躍動感たっぷりで鳥肌が立ちます。トシの目付きが殺人を重ねるごとに凶悪になっていくのも好きです。

こんな感じに

真説 ザ・ワールド・イズ・マイン 3巻

 

真説 ザ・ワールド・イズ・マイン 3巻

読んで損がない作品だと思いますが、物語の最後のほうは哲学っぽくて飽きてしまいました。この辺はぶっとおしで読んだ疲労も影響しているかもしれません。なにせ一冊600ページ近くありますし。トシモンが凶行を重ねていくほうが面白かったかな。哲学くさくなっていく原因は、主人公モンが最後には神に近い存在になっていくことだと思います。個人的には登場人物が神性を帯びたり悟っちゃうお話は苦手です。悟っちゃうところの心の飛躍がよく理解できないからだと思います。ナウシカはだめでした。火の鳥の我王はよかったです。我王は俗物出身であるがゆえの心の葛藤がよく描かれていて、共感しやすかったからだと思います。

でも作者はモンを読者が共感できるようなキャラクターとして描いてないですね、そもそも。あんな違った意味で「ピュア」なキャラに共感できる人はいるわけありません。共感できるキャラクターとしてはもう一人の主人公、トシが用意されてます。

「背伸びしたってモンちゃんにもマリアにもなれへん。吐き気するほどボク…人間のスタンダードや。」

そうそう、まさにこれが凡人一般人の心情です。向こう側にいる人間になれなくても、理解する(つもりになる)ことはできる、ということでしょう。



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