RIN 新井英樹




作者は「ザ・ワールド・イズ・マイン」の赤井英樹です。

打ち切りっぽい終わり方でした。ボクシングの漫画なのに試合は一つしかありませんでした。それでも、その一試合のテンションの高さは圧倒的です。

「ザ・ワールド・イズ・マイン」にしても「キーチ!!」にしても、この作者は人の悪意というか汚らしさというか、そいうったものを描くのが非常にうまいと思います。そのあまりのリアリティゆえに、この作家を毛嫌いする人も多いのではないでしょうか。この漫画でも眉をひそめてしまう場面は幾つかあります。しかし、読者をこれだけ不快な気分にさせるのは、画力が伴っていなくてはできません。

そうです、画力がすごいのです。僕が読んだことがあるボクシングの漫画では、臨場感は一番です。視界がどろどろになったり、台詞が突然絵になったり、いろいろ読ませてくれます。中でも、4巻の譲司のフラッシュバックは衝撃的です。

心理描写もよく書けていて、2人の「リングでしか生きられない天才」VS「トラウマを振り払おうとする普通の人」という対照的な精神状態は、後半エスカレートし、試合を異様なものにしています。

とりあえず1試合にこれだけ詰まっていればお腹いっぱいですが、やはり他の試合も見てみたいです。「天才」VS「天才」の試合がいいです。

 

RIN 4 (4) (ヤングマガジンコミックス)

 

RIN 4 (4) (ヤングマガジンコミックス)

posted with amazlet at 09.02.03

新井 英樹
講談社

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