チベット問題について
ご存知だとは思いますが、チベットでの暴動がニュースで大きく取り上げられています。 ここ数年ウイグルやチベットではこのような騒ぎを聞かなかったので、中国の経済発展に飲み込まれてしまったのかなと思っていたのですが、こうしてみると根が深い問題だと改めて感じます。僕自身2000年にラサに滞在したことがあるので、暴動の様子を写したラサ市内の映像を見ると、こうも暗い感情があの街に渦巻いていたのだな、と悲しくなります。
ダライ・ラマはチベットの国家としての独立を要求していないのは有名な話だと思います。調べていないのでわからないのですが、その理由はおそらく中国がチベットを占拠してからあまりにも時間がたってしまったからではないのでしょうか。多くのチベット人はチベット語の読み書きができないと聞きます。また、漢人とチベット人の混血も進んでいるそうです。以前『風馬(ルンタ)の耀き』 というチベットの文学小説を読んだことがありますが、この小説はチベット語ではなく漢語で書かれており、著者はチベット人と漢人のハーフだったような気がします(間違えていたらごめんなさい)。彼らはチベタンでしょうか、漢人でしょうか。彼らのアイデンティティはどこにあるのでしょうか。すでに単純に独立すれば問題が解決するというほど、チベット人も一枚岩ではないと思います。
完全な独立・自治の拡大・文化の保護、チベットの人々にとってどういったかたちが一番いいのかは、僕にはわかりません。ただ、必要なのはチベット亡命政府と中国政府との対話であることは間違いないと思います。



